セブン店長、客に買い物させず…直感で通報、詐欺を阻止 日頃から阻止できるよう備えていた店長に称賛

七五三野孝之署長(右端)から感謝状を受け取った針ケ谷寿江さん(右から2人目)=11日、加須署(同署提供)

 特殊詐欺を見抜き、被害を未然に防止したとして、埼玉県警加須署(七五三野孝之署長)は11日、「セブンイレブン加須旗井西店」店長の針ケ谷寿江さん(50)に感謝状を贈った。

 同署によると、6月27日午後5時半ごろ、60代の男性が来店。8万円分の電子マネーを購入しようとしたため、レジの針ケ谷店長が購入目的を確認したところ、男性が「パソコンがフリーズして直すために電子マネーを購入するように言われた」と答えたことから詐欺を疑い、通報した。5月に加須市内のセブンイレブンのオーナーが集まり、加須署と合同で強盗訓練とともに特殊詐欺を未然に防ぐ訓練を実施していて、針ケ谷さんも参加していたという。成果が出たと胸を張る針ケ谷さんは、「セブンイレブンの日(7月11日)に表彰されて記念になる。これからもお客さまの大切な財産を守りたい」と力を込めた。

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