神奈川県警が昨年、大麻の所持や譲渡で摘発(逮捕・書類送検)した471人中、30歳未満は342人で、全体の72.6%を占めたことが、県警のまとめで分かった。若年層へのまん延が深刻化していることが際立つ。県警は「1回で人生が狂うことにつながる」と、絶対に手を出さないよう呼びかけている。
県警薬物銃器対策課によると、22年に県警が薬物関連の事件で摘発したのは計916人で、うち大麻の割合は過去最多となる約51%で覚醒剤(388人)を上回った。コカインなどの麻薬の摘発者は57人だった。
大麻の摘発者数は増加傾向が目立っていて、22年の摘発者のうち20歳未満は約2割に上る95人で、このうち高校生が23人、中学生も1人含まれていた。
特に、若年層が占める割合が年々高まっていて、30歳未満が占める割合は、18年に57%、19年は63%、20年に70%を超え、22年は72.6%だった。