噴き上げる火柱、4年ぶりに復活 益子で手筒花火 23日夜

手筒花火のポスター

 【益子】地元有志でつくる「下野手筒会」は23日夜、益子の益子焼窯元共販センター南駐車場で、空に火柱を噴き上げる手筒花火を4年ぶりに復活させる。同日から3日間開かれる益子祇園祭の人気祭事だけに、本番に向け燃えている。

 愛知県三河地方で受け継がれている手法を学び、2005年から祇園祭初日に披露してきた。新型コロナウイルス禍で3年間、中止が続いていた。

 会員約25人は、復活に向け月1回のペースで準備と練習を重ねてきた。22日早朝に町を出発し、愛知県豊橋市で筒に火薬を詰めて本番に臨む。

 23日は午後6時40分から和太鼓などのステージが始まり、手筒花火22本と「羊羹(ようかん)」と呼ばれる小さな手筒花火8本を打ち上げる。会長の小滝浩一(こたきこういち)さん(53)は「久しぶりなので会員も気合が入っている。ここまで来られたのも町内の協力のおかげであり、初心に返って頑張りたい」と来場を呼びかけている。

 祇園祭では24日、大杯に注がれた日本酒を飲み干す伝統の奇祭「御神酒(おみき)頂戴式」も行われ、3日間、みこしや山車の運行でもにぎわう。

 (問)町観光協会0285.70.1120。

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