氷見盛り上げる「挑戦」を応援 「プレゼン会」を定期開催 参加者アイデア出し実現へ

アイデアを出し合う参加者=氷見市丸の内

 氷見を盛り上げる挑戦を応援するイベント「ひみくるスイッチ」は19日、氷見市丸の内の無尽蔵で初開催された。氷見で夢に挑む人のプレゼンテーションを聞き、実現に向けたアイデアを参加者が一緒に考える。初回はゲストハウスの開業やオーケストラ公演、飲食街づくりを目指す3人が発表した。今後2カ月に1回定期開催し、協力者を増やしながら、活性化につながる企画を後押しする。

 まちなか支援員の升方芳美さんと、元地域おこし協力隊で速川定住交流センター「ソライロ」マネージャーの澤田典久さんが発起人となりスタートした。

 19日は市内外の約40人が集まった。3人がプレゼンした後、参加者が輪になって自由なアイデアを提案し合った。

 ゲストハウス兼体験施設の開業を目指す女性は、氷見の良さを感じてもらえる体験企画のアイデアを求めた。参加者からは、氷見発のゆるスポーツ「ハンぎょボール」体験や、氷見牛の見学ツアーなどの提案があった。

 オーケストラ公演を目指す男性に対しては「24時間耐久演奏会をしてはどうか」などと楽しい発想が飛んだ。飲食を楽しめる横丁づくりを目指す男性には「オーケストラ公演とコラボしてはどうか」などの案が上がった。イベントの最後には、発表の3人と挑戦に協力したい参加者が連絡先を交換し合った。

 イベントは、神奈川県鎌倉市が発祥の地域活性化イベント「カマコン」がモデル。誰かが抱いている夢を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として考える試みで、氷見では8年前に1度開かれた。昨年11月に市内で学生を対象に行われた際、参加者から「大人もやりたい」と声が上がり、開催の運びとなった。

 升方さんは「コロナ禍が明け、氷見のまちなかが盛り上がってきている。チャレンジする人を応援したい」と力を込めた。澤田さんは「来た人がいい刺激を受け、いろんなスイッチが押される場所になればうれしい」と意気込んだ。

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