キャベツが平年比2割高 端境長く高止まり

キャベツの相場が平年の2割高を付けている。産地の切り替わりに伴う端境が長期化し、高止まりが続いた。後続の高冷地産は8月のピークに向けて増量ペースを上げており、月末に向けて下げ基調となりそうだ。

昨夏は相場低迷したキャベツだが、今年は6月末から高値で推移。7月中旬の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ90円と、平年(過去5年平均)比28%高。20日も同18%高の86円を付けた。

東京の青果卸は「先行産地の終了が早く、高冷地産の本格化まで端境期が長くなった」と、品薄高の理由を説明。連休を控えた前週は小売りの引き合いが強まったが、「想定ほど入荷が伸びず、小じっかりとした展開だった」(他の卸)。

主産地は増量基調にある。群馬県のJA嬬恋村は、今週の1日出荷量は最大18万ケース(1ケース10キロ)と平年水準。「若干小玉もあるが生育は良好。定植が終わる8月に最盛期を迎える」。卸は「月末には下げ基調となるが、業務需要の下支えもあり昨年と比べ堅調相場」と見通す。

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