食育・子ども支援で協力 レジ打ち、芋収穫を体験 JAグループ×ファミマ・第1弾

畑でジャガイモの収穫体験を楽しむ子どもたち(東京都大田区で)

【東京中央】JA東京中央とファミリーマート、農林中央金庫は7月上旬、東京都大田区で、地域活性化と食農教育を目的とした初めてのコラボレーションイベントを開いた。地元親子6組14人が参加した。ファミマ店舗での食事会や仕事体験、組合員の畑でのジャガイモ収穫を楽しんだ。

同社とJAグループは、食育や子ども支援など持続可能な開発目標(SDGs)で協業していく予定で、その第1弾。社会貢献を目的に、農林中金がJAと同社を橋渡しして実現した。

地域交流活性化を目的とした「ファミマこども食堂」と、食農教育と都市農業への理解促進を目的にしたJAの野菜収穫体験を共同開催した。

「ファミマこども食堂」は店舗のイートインスペースでの食事会や、コンビニの仕事体験を行うもので、ファミリーマート大田南馬込六丁目店で開いた。子どもたちはファミマのユニフォームを着てレジ打ち・商品陳列を体験。同JA馬込支店の職員が野菜クイズを出して、江戸東京野菜の「馬込大太三寸ニンジン」などを説明した。

ジャガイモの収穫体験は、組合員の城下君子さん(81)の畑で実施。参加者は泥だらけになりながら、楽しそうに収穫していた。JA職員による食育の紙芝居の上演もあった。参加者は収穫したジャガイモを持ち帰り、「貴重な経験ができて良かった」と笑顔を見せた。

JA馬込支店の高橋則夫支店長は「地域の子どもたちに江戸東京野菜を伝え、農業を理解してもらうことにつながる企画になった。また子どもたちの喜ぶ顔が見たい」と次回開催に意欲を示した。

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