身長203センチ! 全英で12年ぶりにアマチュアが首位発進

長身のアマチュア、クリスト・ランプレヒトが首位発進を決めた (Keyur Khamar/Getty Images)

◇メジャー最終戦◇全英オープン 初日(20日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

メジャーのリーダーボードの最上段をアマチュアが陣取った。トミー・フリートウッド(イングランド)、エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)と並び5アンダー発進を決めた南アフリカ出身のクリスト・ランプレクトは、米国のジョージア工科大に通う22歳。身長203cmの大型プレーヤーだ。

6月の「全英アマチュアゴルフ選手権」。当地から北東30㎞の距離にあるヒルサイドGCでキャリア最高のタイトルを手にして、今大会および来年の「マスターズ」、「全米オープン」の出場資格を獲得した。メジャーは今週がもちろん初出場。恵まれた体格から繰り出されるロングドライブはこの日、平均で325ydを記録した。フィールド平均の293ydを大きく上回る全体3位の数字だ。

後半14番では残り40ydをウェッジで沈めてバーディを奪うなど、飛距離だけが持ち味と思うなかれ。父の影響で、3歳でゴルフを始めてからもテニスやクリケット、ラグビーなどたくさんのスポーツで運動神経を養ってきた。

メジャーを含むPGAツアーで、アマチュアが第1ラウンド終了時点で首位に立ったのは2011年の本大会以来。7バーディ、2ボギーでつくった「66」も、アマとしては当時トム・ルイス(イングランド)が記録した「65」に次ぐ初日の好スコアになった。

「生意気を言うわけじゃないんだけど…」と前置きして、「僕は自分のことを信じている。プロフェッショナル、競技者であれば、ティボックスに足を踏み入れたら、自分がその場で一番だと信じるべきだと思う」と言った。力強いのは見た目だけじゃない。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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