「リアルですごい」本物としか思えない木彫りの世界 作品のきっかけはめいの夏休みの宿題

「かわいい」と「リアル」を追求する木彫り作家、川崎誠二さんの作品展が静岡市駿河区の駿府博物館で開催されています。本物としか思えない木彫りの世界をお伝えします。

木材からリアルな食材を生み出す木彫り作家の川崎誠二さん。作品作りのきっかけはめいっ子の夏休みの宿題でした。

<木彫り作家 川崎誠二さん>

「中学1年生のめいが夏休みの工作で木のトーストを作ろうとしていた。起伏とかを彫ってあげればいいのになと思ったので、勝手にぼくがそれに手を入れて作っちゃたんですね。それをツイッターにアップしたら結構バズって話題になって、調子に乗ってその気になって、そこから始めたんですね。ツイッターの人とかに、そそのかされて木彫り作家になってしまった」

リアルさだけではなく、川崎さん自身も癒しを感じられる作品を作るようになりました。テーマは「かわいい」です。かわいさを追求するあまり7ミリのマメシバまで。

<木彫り作家 川崎誠二さん>

「木彫り作っていて一番おもしろいと思うのは、木から存在が現れてくる。木だったものが木じゃなくなっていく、木だったものが命があるような存在になっていく。そういう変化がおもしろいと思う。だから、そういうところを感じてもらえたら」

<客>

「焼け具合とかリアルで表現しているところもすごい」

夏休みの宿題から始まった木彫りの彫刻は人々に驚きと癒しを与えます。

川崎さんが9年間で仕上げた約300個の作品は、9月3日まで静岡市駿河区の駿府博物館で展示されています。

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