沖縄の救急搬送1915人、昨年の最多に迫る 6月ごろから増、30分超の待機63件 7月10日~16日

 沖縄県防災危機管理課が週単位でまとめている県内の救急搬送人員は、10~16日(第16週)が1915人となり、昨夏の同時期に最多を記録した1922人に迫っていることが20日、同課への取材で分かった。

 今夏は新型コロナウイルスの感染拡大により、搬送人員は6月ごろから増え続けている。救急搬送者1915人の内訳は一般救急が1760人と大部分を占めており、コロナ関連は155人だった。

 搬送先が見つからず30分以上現場待機した事案は63件(一般56件、コロナ関連7件)で、最大待機時間は一般の88分だった。搬送先が見つからず医療機関に4回以上問い合わせた件数は60件(一般50件、コロナ関連10件)で、最多照会数はコロナ関連の8回だった。

 総務省消防庁の統計によると、那覇市消防局では、現場待機30分以上かつ受け入れ照会が4回以上となった救急搬送困難事案は前週比1件減の10件だった。

 (嘉陽拓也)

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