宇都宮市の住職が世界12カ国の仏教遺跡をたどる写真集を出版 カンボジア駐日大使に寄贈

 カンボジアの学校建設に力を尽くし、写真家としても活躍する宇都宮市の寺の住職が、カンボジアの世界遺産「アンコールワット」を含む世界12カ国の仏教遺跡をたどる写真集を今年(2023年)2月に出版しました。こうした活動が認められてカンボジアの駐日大使に招かれこのほど写真集を寄贈しました。

 宇都宮市仲町にある生福寺の住職・塚田宗雄さんが今年2月に出版したのは、インドから日本までの仏教の伝わる道をたどった写真集「遥かなる巡礼」です。

 200ページに及ぶ写真集は塚田さんが約50年かけて撮りためてきたもので、インドやチベットのほかカンボジアのアンコールワットなど仏教が伝わった世界12カ国の遺跡や仏像などが収められています。中には、現在立ち入ることのできない場所や貴重な仏像の写真も含まれるということです。

 塚田さんは、埼玉県入間市の出身で写真家を目指して専門学校で学んだあと大学を経て仏門に入り生福寺の僧侶となり、写真家としても世界を巡って活動してきました。

 そして、宇都宮東ロータリークラブの活動をきっかけにカンボジアで四半世紀にわたり、17の小中学校と116本の井戸の建設に携わるなど、現地の子どもたちの教育や福祉の向上にも力を尽くしてきたということです。

 こうした長年に渡る奉仕活動が認められ今年5月、東京のカンボジア大使館に招かれトゥイ・リー駐日大使に10冊の写真集を贈りました。塚田さんは、今後もカンボジアの人たちの支援につながるよう活動を続けたいと話しています。

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