【那須塩原】東京五輪・パラリンピックでオーストリアのホストタウンとなった市は17日、同国選手団が事前合宿で滞在した井口の那須マロニエホテルで同国の創作料理などを楽しむイベント「『食』と『音楽』の交流」を開催した。
同国の民族衣装「レーダーホーゼン」を着用した渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長や、エリザベート・ベルタニョーリ駐日大使が出席したほか、市民ら80人が参加した。
振る舞われたのは那須拓陽高の生徒が東京オリパラや、昨秋の国体に向けて開発した「シュニッツェル(豚カツレツ)」「ヤマブドウと甘酒のムース」などの創作料理。同ホテルが調理し、ビュッフェ形式で提供した。食事中は市民ら4人のクラシック愛好家でつくる「アルバ・カルテット」が「エーデルワイス」などの同国にちなんだ楽曲を演奏し、会場を優雅な雰囲気に彩った。
ベルタニョーリ駐日大使は「オーストリアと日本には姉妹都市がいくつかあるが、中でも那須塩原市は特別。特に市民レベルの交流が盛んで良い」と感激した様子。友人と3人で参加した大田原市本町2丁目、アルバイト前田(まえだ)たつえさん(58)は「料理もおいしく、音楽で会場の雰囲気も良く、全てに満足できた」と笑顔で話した。