「寿限無の印鑑も彫れます」わずか12ミリに108文字! ハンコ屋の本気が「すごい技術」「目がバグる」と話題

島根県でハンコの製造・販売を行う「永江印祥堂」が日本一長い名前であろう“あの人”のハンコを製造。「すごい技術だな」「ハンコ屋さんの本気」「目がバグる」とSNSで話題を呼んでいる。

「寿限無 寿限無 五劫のすり切れ 海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助」

「寿限無」は子どもの幸せを願う親が縁起のいい言葉を名前に詰め込んだ結果、名乗るだけで一苦労になってしまうという、古典落語の代表的な演目のひとつ。これを同社ではなんと印鑑に!16日に同社公式Twitter(@nagaeinsyoudou)で「寿限無の印鑑も彫れます」とつづり、寿限無さん専用印鑑の写真を投稿。小さな面にびっしりと文字が詰め込まれていながら、押印すると文字がくっきり!20日現在で6万件に迫るいいねを獲得。「すごい技術だな」「ハンコ屋さんの本気」「全国の寿限無さん感涙」「目がバグる」「ちょっと欲しい」と話題を呼んでいる。

同社では、昨年10月に87文字におよぶ「自社紹介」をハンコに。Twitterで22万に迫るいいねが寄せられる大反響を呼んだ。担当者によれば「もっと長文に挑戦してほしい」という期待の声が多く届いたといい、それに応えるかたちで「寿限無さん専用印鑑」を発案。前回から20文字以上増えた108文字を詰め込んだ。

一文字一文字のサイズは1ミリ以下という緻密な設計。彫刻の工程は機械を用いているが、押印した時に文字がつぶれないように文字の配置などを調整するのが、ハンコ作りの肝。そこに職人の熟練の技が存分に詰め込まれているという。

ちなみに、この「寿限無さん専用印鑑」は同社のオンラインショップで発売中。サイズは12ミリ(19,800円)、15ミリ(22,000円)、18ミリ(24,200円)の3種類。詳しくは同社HPまで。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

© 株式会社神戸新聞社