一見ただの小道のようだが、人が通ると7色のカラフルな星や階段などが現れ、銀河のような世界観が広がる。暗闇を歩く来場者の足元からあふれ出る光が、幻想的な空間を生み出している。
足を踏み入れると7色が混ざり合い、歩くだけで新たなアートを作り出している感覚になる。時間の経過によって模様は変化するため、見られるのは一瞬だけ。今というかけがえのない時間の大切さも感じさせる作品になっている。
カラフルな道を歩き、飛び跳ね、しゃがんで顔を近づけて楽しむ子どもたち。物語の世界から飛び出したような“魔法のじゅうたん”に大人も心が躍る。
(坂本有佐)
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体感型メディアアートの展覧会「魔法の美術館」(佐賀新聞社主催)が、佐賀市の県立美術館で開かれている。見るだけでなく、手で触れ、体を動かしながら遊べる新感覚の体験型作品を5回にわたって紹介する。