⽥村淳が「中⼩企業の⽇」に特別トークセッションに参加!

中⼩企業⽀援事業を行う、株式会社中⼩企業のチカラ(以下「中⼩企業のチカラ」)が、7⽉20⽇(⽊)の“中⼩企業の⽇”に合わせ、中⼩企業のためのオンライントークセッションを開催した。ゲストとして「中⼩企業からニッポンを元気にプロジェクト」公式アンバサダー⽥村淳氏、⽇本を代表するマーケター⾼岡浩三氏が登壇。⽇本中⼩企業2022でMVPを獲得した、株式会社トップリフォーム 代表取締役社⻑ 永井良氏、株式会社中⼩企業のチカラ 代表取締役社⻑ ⼭下佳介氏とともに「中⼩企業におけるDX、マーケティングの視点から“今取り組むべき改⾰”を語り合う!」をテーマにトークセッションを実施した。

●中⼩企業の挑戦─ 「イノベーションを取り⼊れ、未来へのチャンスを⽣み出す」⼤転換時代への対応
⽇本中⼩企業⼤賞2022でMVPを受賞した株式会社トップリフォームの永井氏が、建設業界における施⼯管理のDX化について⾃社の取り組みをプレゼンテーションした。同社は建築業界の課題に直⾯しており、職⼈との連携や施⼯管理者の育成など多くの課題に対し、リモート施⼯管理の導⼊に成功しました。この取り組みにより、建設業の現場監督が現場に⾏かずに進⾏管理することで、移動時間の⼤幅な削減を実現した。永井⽒は「建築業界に根付いた課題である残業の多さや休⽇の少なさ、拘束時間に対する給料の少なさなどに対し、リモート施⼯管理を導⼊することで解決策を⾒出すことができた。リモート技術は何年も前から存在していたが、コロナ禍で⽂化や習慣が変わり、新たなチャンスが⽣まれた。世の中には10年前から存在している技術でさえ、未だに⼗分に活⽤されていないものがあり、中⼩企業は確⽴された技術を最⼤限に活⽤することが、今後の時代を乗り越えるために必要」と述べた。さらに、⾼岡⽒は「新しい技術やイノベーションが⽣まれても、必ず問題は発⽣する。しかしそれらの問題には新たなイノベーションで対応する必要があり、この産業⾰命に適応する中⼩企業と置いてかれる中⼩企業との間には差が広がっていくだろう」との⾒解を⽰した。

●イノベーション創出のチャンス─ 中⼩企業の特権となる“トライ&エラー”の重要性を強調
⾼岡⽒は⼤企業出⾝であることを引き合いに出しつつ、「イノベーションはトライ&エラーの連続から創出される。⼩さい組織ほど、そのトライ&エラーによるテストが試みやすく、チャンスも多い。そしてそのトライ&エラーを応援する空気感や仕組みが⽇本にはもっと必要である」と熱⼼に述べた。さらに、「変化に取り残されると企業も滅びる。新しい現実から⽣まれる新しい課題を変化ととらえ、⾒つけた⼩さい課題にトライ&エラーをすることが重要。理論的なことも⼤切だが、やるかやらないか、最後はアクション」と強調した。このような意⾒に対し、⽥村⽒はシリコンバレーに旅⾏した際に感じたこととして「事業で失敗をしても、町全体がそれを含めて応援するという⼀体感があった。⽇本全体がその空気感を醸成できれば、もっと挑戦できる環境を作ることができるのではないか」と述べ、『中⼩企業からニッポンを元気にプロジェクト』を通じて失敗を共有し合い、応援し合える仕組みをもっと広めていくことを強調しました。中⼩企業がイノベーションに挑戦し、失敗を恐れずに積極的にアクションを起こす環境の整備が、今後の⽇本の成⻑に不可⽋とした。

●中⼩企業の躍進─ 顧客の問題発⾒&解決能⼒の鍛錬がポテンシャル発揮と輝きへの鍵となる
⼭下氏は⾃⾝の企業経営経験と多くの中⼩企業との関わりから、「⾃分のことばかり考えるのではなく、お客様のため、⽇本のため、世界のためと、外に⽬を向け考え続けることが重要。そうすることでアイデアが⽣まれる。経営者が⼀⼈で考えるのではなく、現場と連携し、⾒つかった課題を素早く発⾒して具現化するスピードが速いほど、会社の新しいポテンシャルが発⾒される」と語った。さらに⼭下氏は、「様々な課題を整理し、検討していく中で、とりあえずやってみよう!という意識が重要。私の会社では毎週社内で、現状・課題・解決策を10個アウトプットする会議を実施し、翌週にはその10個のうちいくつが成功しているのかを確認している」と述べた。これに対し、⽥村⽒は「みんながアイデアや意⾒を出し合えるフラットな環境が⼤切。会社という同じ船に乗っている以上、同じテンションで課題や解決策を出さなければならない」とコメントした。さらに⾼岡⽒は「⻑い間、中⼩企業が⼤⼿企業の下請けとして⽇本の経済を⽀えてたが、その時代はもう終わってもいい。中⼩企業に重要なことは、今⾃社が持っている商品サービスが、どんな顧客の問題解決に使われてきたかを考えること。例えばBtoBのネジ⼀本でも、何か取引先の問題解決に繋がるから収めているはず。その部分をしっかりと考え、常に顧客の問題解決に集中することがとても重要。商品ではなく、問題解決を⾒つけるための思考を第⼀とすべきである」と述べた。

●中⼩企業が挑む未来─イノベーション創出に⽋かせない3つの要素に注⽬
⾼岡⽒は「トライ&チャレンジ。⾏動無くしては何も始まらない。イノベーションは最初から成功するものはないため、まずトライしなければ成功しない」と述べ、挑戦する姿勢の重要性を強調した。永井⽒は「お客様の気持ちになりきる。お客様になりきってどうしたら喜んでもらえるかを考え尽くし、楽しく仕事することが⼤切」と述べ、顧客中⼼のアプローチの重要性を訴えた。⼭下氏は「For you。お客様や⽇本のためにと考えることで、新たなイノベーションが⽣まれ、仕事が楽しくなる」と述べ、顧客と社会への貢献がイノベーションの源泉であることを強調した。⽥村⽒は「セッションしながら学びがあり、さらに学んだことを誰かに⾔いたくなるような良い連鎖が⽣まれる会でした」と感想を述べ、中⼩企業からニッポンを元気にするための良い機会であったと締めくくった。イノベーションへの共通の認識が⽰された本セッションは、参加者に新たなインスピレーションを与え、中⼩企業の発展と⽇本経済の持続的な成⻑に向けた前進への⼀歩となった。

●⽇本中⼩企業⼤賞2023─ 今年も開催! 7⽉20⽇(⽊)より募集開始のお知らせ
イベントの最後には株式会社中⼩企業のチカラが⽀援する、⼀般社団法⼈中⼩企業からニッポンを元気にプロジェクトより、2023年12⽉14⽇(⽊)に開催が予定されている「⽇本中⼩企業⼤賞2023」について、2023年7⽉20⽇(⽊)より募集が開始されたことが発表された。昨年開催時には185エントリーの実績を残した本⼤賞は、全国からご応募いただいた中⼩企業の素晴らしい取り組みを様々な視点から審査し、計8つの部⾨で表彰する。代表を務める⼭下氏は「⽇本中⼩企業⼤賞2023は⽇本全国の中⼩企業の⽅が誰でも無料で応募できます。より世の中に知ってもらうべき、素敵な事業をされている企業の皆様、奮ってご応募ください」と話し、開催への意気込みを語るとともに、中⼩企業の皆様に対しメッセージを送った。

© 株式会社ジェイプレス社