仕事と子育ての両立のために頑張るフリーランスのための会計セミナーを会計バンクとツナグが開催

7月19日(水)、会計バンク株式会社と合同会社まなびの木が「会計バンク×ツナグ フリーランス集合! 気軽に税理士に相談もできるミーティングin足立」(以下、ミーティング)を開催した。経費精算や確定申告、インボイスなどに悩む、フリーランスで働きながら子育てをするママ・パパを主な対象としたセミナーだ。

会計バンクはフリーランス向けのスマホアプリ「スマホ会計FinFin」「スマホインボイスFinFin」などで知られるフィンテックベンチャー。一方のまなびの木は、東京都足立区にて保育園併設の「コワーキングスペース ツナグ」(以下、ツナグ)を運営している。今回のミーティングはツナグにて行なわれた。

会計バンクとまなびの木は、子育てと仕事の両立を目指すフリーランスを応援したいという共通の思いを持っており、それが今回のセミナーに繋がったという。

ミーティングには、税理士の久保佑紀さんが登壇。子育て世代のフリーランスに向けた会計セミナーを行なった。

仕事と育児の継続的な両立のためのポイントは、仕事量を変えずに、仕事にかかる時間を圧縮することだと久保さんは語る。

時間を圧縮するためには、経理処理を効率化する必要がある。久保さんによれば、経理には収集→記録→経営分析という流れがあり、この中で収集と記録には時間をかけるべきではないとのことだった。

収集とは、請求書・領収書・見積書・納品書などの売上・経費に関する書類を集めること。領収書を整理する際に「これは経費扱いして大丈夫かな?」と悩むこともあるが、そこで悩むと時間がもったいないので、とりあえずもれなく全て集めてほしいというのが久保さんのアドバイス。また、書類は「日付」「金額」「内容」「相手先(お金を使った理由)」などが揃っていることが重要で、整理に関してはあまり几帳面にせずチャック付きのクリアファイルにまとめて入れておくぐらいの感覚で大丈夫だという。

記録とは、会計データ(決算書)を作成すること。ここでの効率化のポイントは、自動化が可能な会計ソフトを使うこと。また、支払いと入金手段を自動化できるものに限定することや、勘定科目と摘要の判断に時間をかけないことも効率化に役立つと久保さんは語った。

インボイス制度への対応は?

10月から始まるインボイス制度についても久保さんは取り上げた。インボイス制度に登録しない場合、消費税を受け取れなくなる可能性があり、これがインボイス制度のデメリットの一つと言われている。

こうしたインボイス制度にどう対応するかについて、分かりやすいチャートで久保さんは解説した。免税事業者で主な販売先が一般消費者なら登録しなくても影響は少なくないが、それ以外のケースでは登録の検討をしたり、登録を進めたりしたほうがよいのではないかとのことだった。

ミーティングでは、スマホ会計FinFinの紹介も行なわれた。スマホ会計FinFinは基本的な機能を無料で使用できる(確定申告のための機能などは有料)。機能としては、スマホのカメラでレシートを撮影するだけで仕分け登録できるものや、「月イチ会計」で確定申告の作業を大幅に楽にするものなどがある。

ミーティングに参加した一般の方々からは「これは便利!」という驚きの声が上がっていて、経理に悩む参加者にとって得るものが多いミーティングとなったようだった。

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