ホンダの藤沢武夫氏、米殿堂入り 経営手腕を評価、現地で式典

ホンダの本田宗一郎氏(左)と藤沢武夫氏(同社提供・共同)

 【ニューヨーク共同】自動車業界に貢献した人物をたたえる米国の「自動車の殿堂」の式典が20日、米中西部ミシガン州デトロイトで開かれ、ホンダを世界的企業に育て上げた故藤沢武夫氏が正式に殿堂入りした。既に殿堂入りしている創業者の故本田宗一郎氏の右腕として営業や財務、米国市場の開拓など経営面からホンダを成長させたことが評価された。

 藤沢氏は1910年生まれ。59年にホンダ初の海外子会社を米国に設立することを決断。独自の販売網を構築し、米国市場を切り開いた。64年に副社長に就き73年に本田氏とともに経営から退いた。

 藤沢氏は88年死去。本田氏は89年に日本人として初めて殿堂入りした。

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