県北一のアマチュアの棋士(囲碁)を決める第38期美作本因坊戦の挑戦者決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が3開かれる/岡山・津山市

県北一のアマチュアの棋士(囲碁)を決める第38期美作本因坊戦の挑戦者決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が30日、西苫田公民館=岡山県津山市=で開かれた。熱戦の結果、大東邦雄七段(70)が権利を獲得。9月6日の三番勝負で池田晃一美作本因坊(77)と対戦する。
美作囲碁界きっての強豪14人が出場。トーナメント戦で、持ち時間50分で行った。机には新型コロナウイルス感染症対策用パーテーションを設置した。会場内は碁石を打つ音が静かに響き、真剣勝負が繰り広げられた。準決勝には政岡周作七段と山本博市六段、大東七段、江原憲行七段が勝ち上がった。
決勝は大東七段と政岡七段(73)が対局。白番の大東七段が利かしを多用し、地で先行した。AI手法的な中央へのスピードを持って、厚く打ち進めた。終局は盤面で13目勝ちの結果となった。
通算5期、2017、2018年と2期連続で美作本因坊を獲得している大東七段は昨年、池田本因坊に敗れてタイトルを失っている。大東七段は「前回の池田さんとの碁は、内容は悪くなかった。気を引き締めてリベンジしたい」と話した。
大東七段と政岡七段を除く上位入賞者は次の通り。
▽③江原憲行七段④山本博市六段⑤宮脇章六段⑥足立俊幸六段⑦池田正人六段⑧樋口千城六段
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14人が熱戦を繰り広げたトーナメント戦

美作本因坊タイトルの挑戦権を獲得した大東七段

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