元幕内千代の国が現役引退 三賞2度、「佐ノ山」襲名

千代の国

 日本相撲協会は大相撲名古屋場所13日目の21日、元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=の現役引退と年寄「佐ノ山」襲名を発表した。今後は九重部屋で後進を指導する。十両から転落した今場所は西幕下5枚目で休場していた。

 千代の国は2006年夏場所で初土俵を踏み、11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕を果たした。両膝などのけがで三段目まで落ちたが復活し、再び幕内に戻った。気迫あふれる激しい突き、押しを得意とし、最高位は東前頭筆頭だった。幕内在位34場所で敢闘賞2度。金星を1個獲得した。

© 一般社団法人共同通信社