変幻自在のフットワーク!ヤマハ トリッカーの走りが面白い!!【バイク買取調査隊】

ヤマハ トリッカーの車種プロフィール

2004年3月、BMXのような感覚で自在にアクションできる雰囲気を楽しめるモデルとして登場した。セロー250の姉妹モデルで、セローよりも短いホイールベース、ボディアクションの妨げにならない小型の燃料タンクなどが大きな特徴だった。2008年にフューエルインジェクションを採用するとともに、燃料タンクを6→7.2リッターに拡大、シートの厚みも増して快適仕様に。2019年に生産終了が発表された。

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バイクインプレ

車両の特徴

エンジンやフレームといった基幹部分は兄弟車のセロー250と共通だ。
両車の違いは前後ホイールサイズ。セローのフロント21インチに対してトリッカーはフロント19インチ、セローのリヤ18インチに対してトリッカーは16インチとなっている。なお、タイヤはトリッカー専用に開発されたものだ。

こうした違がオンロード走行時のハンドリングに現れており、フロントがやや大回りになりがちなセローに対し、トリッカーはそうした特性がなく非常にナチュラルで、オンロードスポーツの感覚に近い。

さらに、セローよりもさらにスリムな燃料タンクとシートを採用しており、ニーグリップするとバイクというよりも自転車にまたがっているような軽快な印象をライダーに与えてくれる。

エンジン

空冷4ストローク2バルブ SOHC、最大出力は18馬力、最大トルクは19N・m(2012年モデル)。セローと同じく、エンジンはスチール製セミダブルクレードルフレームに搭載されている。

低速でよく粘るため、林道走行では非常に心強い。この特性のおかげでギヤチェンジをひんぱんに行う必要はないが、その一方でスポーツバイのようにスポーティにシフトしながら走りを楽しむことも可能だ。

オンロードオフロードでもエンジンブレーキの具合がちょうどよく、微妙な速度のコントロールがやりやすい。

足回り

前後ホイールサイズはフロントが19インチ、リヤが16インチ。
セローのような21インチ/18インチのオフロードモデルと比べると、コーナーでは元気よく曲がれる印象が強い。
アスファルトでアクセルを開けた時の地面を蹴る感覚や、トラクションのかかり具合も強めに設定されている。

サスペンションはオフロードモデルほどのストロークをもたないが、オンロード走行時のブレーキングでフロントフォークが深々と沈み込むことはなく、またリヤのサスペンションもセローよりスポーティな味付けになっている。

タイヤは前後ともトリッカー専用に開発されたもので、オフロードよりのパターンを持つ。
このタイヤのおかげで、路面上に落ち葉やコケ、大きめの石などがある不安定な道でも安心して通過することができる。

走り

街乗りバイクというイメージが強いが、フラットダートであれば林道ツーリングも十分楽しめる。ホイールサイズがやや小径のため、外乱に弱いところはあるが、車体がセローよりも軽く足つきもいいためリカバリーはしやすい。

難しいテクニックは必要なく、アクセル開度を一定にしてバイク任せにしておけば勝手にバイクがどんどん前進してくれるそんな頼もしい走破性をもっている。

オンロードのワインディングでは、キビキビとしたハンドリングを見せる。わずかなシート入力だけで方向修正が可能なため、たとえばブラインドコーナーの先にどんな障害物が出てくるかわからないといったような舗装林道も安心して走ることができる。

トリッカー用に開発された専用タイヤはオフでもオンでも、無茶さえしなければ十分すぎるほどのグリップを発揮する。
オフでは車体が軽いので振られた時に対応しやすく、オンではつづら折れのコーナーで思い通りに車体をヒラヒラと曲げることができる。

購入時の比較対象に挙げれられるのは、やはりセロー250だろう。

オフロードでの性能だけを重視するのであればセロー。しかし、オフロードはたまに行く程度で、オンロードでの軽快なハンドリング&スポーティーなキビキビした走りを重視するのであればトリッカーが向いていといえる。

ゆったりとしたペースであればトリッカーでも林道ツーリングは十分に楽しめる。
こう聞くとビギナー向けバイクのようだが、実はそうではない。先述した外乱に弱いという特性から、ライダーのアクションが多く求められるため、ベテランオフローダーにとってば、安定志向のセローよりもトリッカーの方が楽しく走らせることができるという見方もできるだろう。

査定士のコメント

モトメガネ編集部

バイクで遊ぶのに最適なサイズと動力性能のトリッカー。林道や山で酷使され外装に傷がついたモデルは、どうしても査定は低くなりがち……。街での移動などに使われていた車両なら高価買取が望める。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります

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