8年ぶりの広島開催 オールスター 先発のカープ 九里亜蓮が初球から魅せた

8年ぶりにマツダスタジアムで開催されたプロ野球オールスターゲーム。広島カープ勢はもちろん、球界のスター選手が歓声の戻った夢の球宴をわかせました。

セ・リーグの先発は、九里亜蓮 。プロ10年目の初舞台です。その注目の初球でした。いきなり、パリーグの1番・杉本の背後に投げ込むと、あわや乱闘騒ぎ。しかし、ここはオールスター。大学時代から親交のある2人ならではの “筋書きのある” ファンサービスでした。

九里は、直球はもちろん、ムーブする球を効果的に配球するなど持ち味を十分に発揮します。楽しみながらも2回を1失点のピッチングでした。

一方、野手では3番センターの 秋山翔吾 。第1打席から159キロの右腕、バファローズ・山下舜平太 と対戦します。快速球をレフトに運びますが、もうひと伸び足らず、2打席ノーヒットながらひときわ大きな声援を受けていました。

そして、スタジアムを釘付けにしたのは、ベイスターズのバウアーでした。

実況 坂上俊次 アナウンサー
「(マウンド上のバウアーについて)何でしょうか、佐々岡さん?」

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
「カーブです」

坂上俊次 アナ
「球種をお願いします。佐々岡さん」

解説 佐々岡真司さん
「チェンジアップですね」

試合前の宣言どおり、球種を打者に事前に告げてからのピッチング。その予告スライダーをパリーグの4番・万波がとらえます。

実況 坂上俊次 アナ
「投げました。打った。高々と上がった。センターが追っていく、追っていく。追っていって、もう追うのをやめた。入った、ホームラン。バウアーから万波一発!」

このホームランを含む2安打の万波が、最優秀選手賞を獲得。敢闘選手賞のマルティネスを含めファイターズ勢が存在感を見せました。試合は終始、優位に進めたパ・リーグの2連勝で幕を閉じました。

© 株式会社中国放送