月面探査車で連携強化 29年へトヨタと三菱重工

2029年の打ち上げを目指す有人月面探査車「ルナ・クルーザー」のイメージ(JAXA・トヨタ自動車提供)

 トヨタ自動車は21日、2029年の打ち上げを目指す有人月面探査車「ルナ・クルーザー」の開発で三菱重工業と連携を強化すると明らかにした。三菱重工は国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の建設に関わるなど宇宙事業に多くの知見を持つ。トヨタも三菱重工の探査機に自動運転技術を提供するなど技術を持ち寄って開発を加速させる。

 ルナ・クルーザーは米国主導の月探査「アルテミス計画」での採用を目指してトヨタとJAXAが共同で開発中。マイクロバスを横に2台並べたほどの大きさで、2人の宇宙飛行士が船外活動の拠点として約1カ月滞在する。宇宙服なしで生活できる「与圧」の技術で三菱重工が協力する。

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