ヒメボタル 淡い光で木々彩る 西粟倉・若杉渓谷付近 多くの瞬き

淡い光を放ちながら木々の間を舞うヒメボタル(4分20秒露光)

 岡山県西粟倉村大茅の山林で、ヒメボタルが淡い光を放ちながら舞っている。ゆっくり輝くゲンジボタルと異なり、チカチカと短い間隔で点滅する様子は、木々を優しく彩る電飾のようだ。

 出現地は、キャンプ場(スキー場跡)から若杉天然林へと向かう村道沿い。村産業観光課によると、例年7月上旬から下旬にかけて徐々に山を登る形で北上するという。

 今年は3日に初めて確認された。中国地方の梅雨明けが発表された20日は若杉渓谷の付近で午後8時ごろから多くの瞬きが見られ、頭上には満天の星が広がった。

 人工的な明かりがないため、同課は観賞に訪れる際には周囲の状況に注意して通行するよう呼びかけている。

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