猫に『毛づくろい』が重要な理由4つ!毛づくろいをしなくなったらどうなるの?

猫に「毛づくろい」が重要な理由

毎日の毛づくろいは、猫の健康を守るためにも重要な役割があります。猫の体にどのような効果があるのかみていきましょう。

1.ストレスの軽減

猫に毛づくろいが重要なのは、気持ちを落ち着かせる効果があるからです。

ストレスに弱い猫は、被毛を舐めることで緊張を和らげてストレスを軽減させることができます。

日常の中で突然びっくりした時や嫌な思いをした時などに毛づくろいをして、心の正常を保っています。

2.体温のコントロール

毛づくろいが猫にとって重要なのは、体温調節をするひとつの方法でもあるからです。

猫は人と違って汗をかく場所が「肉球」に限られています。猫が暑い時に体温を下げる場合、被毛を舐めることで唾液が蒸発します。この方法を用いて体温をコントロールしています。

3.皮膚や被毛の健康を守る

猫は被毛を舐めることで毛並みの流れを整え、余分な被毛を取り除くなど清潔を保っています。

毛づくろいが重要なのは、清潔な体を維持することだけでなく、皮膚や被毛の健康を守る役割があります。

猫の舌は細かな凹凸があるためザラザラしていますが、被毛を舐めると皮膚のマッサージ効果で血行を促進することもできます。

4.コミュニケーションの手段

毛づくろいが重要な理由は、仲間内のコミュニケーションの手段としても欠かせない行動となっているからです。

自分だけでは毛づくろいをする箇所に限度があるため、信頼している猫同士の頭や背中などの被毛を舐めてあげることで、親愛の気持ちを伝えています。

飼い主さんの手や髪の毛を舐めることがあるのも、信頼関係が築けている証です。

猫が毛づくろいをしなくなったらどうなる?

さまざまな効果がある猫の「毛づくろい」ですが、高齢の猫や肥満の猫は、体力や体の動かしにくさから丁寧に毛づくろいを行うことができないことがあります。

毛づくろいをしなくなると、毛が絡んで毛玉ができやすくなるため、皮膚炎などのトラブルが起こりやすくなります。

愛猫の毛づくろいの頻度が少なくなったら、猫用のブラシやスリッカーで優しくブラッシングの回数を増やしてサポートしてあげましょう。

年齢を重ねた猫は、ちょっとしたことでも体調を崩しやすいです。室内の温度や猫のストレスに配慮した環境を保つことが病気の予防に繋がります。

まとめ

猫の毛づくろいは、適度に行うことで皮膚や被毛の健康を維持することができます。心身の健康を保つためにも欠かせない行動なので、毛づくろい中は猫が納得いくまで体のケアをさせてあげるようにしましょう。

猫の年齢に関係なく、飼い主さんのお手入れや快適な環境作りは猫にとって必要不可欠です。しかし、毛づくろいが減った高齢の猫や肥満の猫は、ブラッシングの回数を増やしたり、部屋の温度調節に気をつけるなど、猫の年齢や体調に合わせた配慮が必要です。

それぞれの愛猫の状態に合った方法で「毛づくろい」のサポートをしてあげることで、猫の健康をいつまでも維持してあげたいですね。

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