犬の散歩を絶対にしてはいけない『時間帯』はいつ？
犬の飼い主のみなさんは、愛犬の散歩には毎日いつ行っていますか？
多くの飼い主さんはライフスタイルに合わせ、毎日だいたい決まった時間帯に散歩に行っている方が多いのではないでしょうか。
春、秋、冬の季節であれば、どの時間帯に散歩に行くかは飼い主さんの自由です。しかし、夏だけは違います。夏の犬の散歩は、昼の時間帯には絶対にしてはいけないのです！
夏の昼間の散歩は最悪の場合、愛犬の命を失うとても危険な行為。夏の散歩がNGな理由は、その暑さにあります。
近年、日本の夏は昼間の平均気温が30度を越え、最高気温が40度近くになることも珍しくありません。体温が高い犬達は人間よりも熱中症になるリスクが高く、外に居るだけで体調を崩してしまう可能性があります。
また、気温だけではなく、地面の熱も犬にとって大変危険です。
夏は地面からの照り返しが強く、地面の近くを歩いている犬は熱の影響を受けて熱中症になってしまいます。アスファルトやコンクリートの温度は60度を越えるため、裸足で歩いている犬は火傷をしてしまうでしょう。
愛犬を守るため、夏は昼間に散歩に行くのは避けてください。
夏の犬の散歩にはいつ行けば良いの？
夏の犬の散歩は、「早朝」か日が沈んで地面の温度も下がった「夜」に行くようにしましょう。
特に早朝の散歩は照り返しの心配もなく、明るくて安全なのでオススメです。
どうしても昼間しか散歩に行けない場合は、散歩を諦める選択をしてください。散歩に行けないと犬は運動不足になり、ストレスが溜まります。しかし、無理をして昼間に散歩して、熱中症になってしまえば、愛犬の命が危険にさらされるのです。
散歩にいけないことでの愛犬の運動不足や溜まったストレスは、室内でたくさん遊んだり、屋内型のドッグランに休日行ったりして解消しましょう。
その日の天気や気温で判断すべし
「夏の散歩は昼間はＮＧ、早朝か夜ならＯＫ」と冒頭でお伝えしましたが、天気や気温によっては夏の昼間でも散歩に行くことが可能です。
夏の昼間でも、雨上がりで気温が低く地面もひんやりしているのなら散歩に行くことができます。逆に、夜だといっても、熱帯夜で散歩に行くと熱中症になるリスクが高い日もあります。
散歩に行くかどうかは、飼い主が気温を確認し、実際に素手で地面を触って安全かどうかを確かめて判断するようにしてください。
判断の目安としては、屋外の気温が28度以上、もしくは最低気温が25度以上の日は犬の散歩に行くのは危険だといわれています。気温が低めでも湿度が高い日は危険で、湿度65％以上は警戒が必要です。気温だけでなく湿度も確認しましょう。
最近はスマホで住んでいる地域の天気や気温を確認できるので、愛犬の散歩に行くかどうか迷った時はぜひ利用してみてくださいね。
まとめ
夏は、昼間の時間帯に犬の散歩に行くのはやめましょう。
犬は暑くて体調が悪くても飼い主に伝えることができませんし、足の裏を火傷していても我慢して歩き続けてしまいます。
飼い主がリスクを回避し、安全に散歩させてあげてください。特に、暑さに弱い犬種やシニア犬は無理をしないことが大切です。
日本では湿度と気温が高くなり始める5月頃から10月頃まで熱中症のリスクがありますので、油断せずに愛犬の様子を見ながらお散歩してくださいね。
水分補給も忘れずに行い、愛犬と楽しく安全に散歩をしましょう。
(獣医師監修：平松育子)
