不屈のパンクバンド SA、3年ぶりに発売のニューアルバム『hopes』よりリードトラック『敗れざる者』のMV公開!

不屈のパンクバンド SAは、2023年7月5日にリリースしたニューアルバム『hopes』からのリードトラック「敗れざる者」のMusic Videoを公開した。

▼「敗れざる者」Music Video

https://youtu.be/U0846p4jTgY

今回発売となった『hopes』は、SAにとって3年ぶりとなる6曲入りのニューアルバム。現在ライブ会場とオフィシャルオンラインショップにて販売している。 リード曲となる「敗れざる者」は、諦めかけたその先に見えた灯火のような楽曲。「さぁ立ち上がれ!」と自分自身を鼓舞した作品となった。

「敗れざる者」に寄せてのTAISEI コメント

折れかけていた。心も気持ちも折れかけていた。

いや、本当はもうとっくの前に折れていたのかもしれない。

真っ暗闇のトンネルの中、強がって何食わぬ顔で「それでも胸張っていこうぜ!」と歌っていた。

しかし本当はそれを言えない自分が居た。その時の俺の顔は多分、随分といびつな笑顔だったに違いない。

いつだって強い人間でいることなんて無理だった。

正直な話、今回の作品は「最後の作品」くらいの気持ちだった。

人には人生がある。生活がある。守るものがある。

20年走ってきた。「お前もう、充分やって来たじゃねぇか」と自分に問いかけていた。そんな中この曲の制作に取り掛かり歌詞を書いているときにコロナ禍で声も出せず、踊れもせず、拳も挙げられない中、それでも俺たちのライブに来てくれるヤツらの顔が浮かんでは消えたんだ。

コムレイズには親父もいる。ママもいる。野球少年もいる。小さな可愛い女の子もいる。

野郎たちは「タイセイ、一緒にいきましょう!」そんな目をしてた。

少年少女は「やっぱタイセイさんは俺の私のヒーローだな!」目を輝かせている。

そんな景色が俺にはまだあるんだと思った時、

「そうだよ、落ちるわけにはいかねぇ、逃げ出すわけにはいかねぇ」って心から思ったんだ。

掲げた旗を俺が降ろすわけにはいかないと。

くさい言い方かもしれないが本当にコムレイズに手を引っ張ってもらった、そんな気持ちを歌詞にした。

悩み、嘆き、そして諦めのその先に見つけた小さな灯火のような曲だよ。

俺はこの曲に救われた。

「さぁまた立ち上がれ!」そうお前たちに言う。

そして俺自身に言おう。

© 有限会社ルーフトップ