青銀・みち銀 34店統合へ 近接店 合併後2年で/プロクレアHD

 プロクレアホールディングス(HD)は21日、傘下に置く青森銀行、みちのく銀行が2025年1月に予定する合併後の店舗統合(移転)方針を発表した。店舗統合は25年度から開始し、2年間で計34店舗の実施を予定する。顧客利便性の低下を最小限にとどめることを基本方針に、両行の近接店舗を対象に統合店舗を選定。合併による経営効率化を進める。

 プロクレアHDによると、現在の支店などの拠点数は青銀が77、みち銀が71。店舗統合は25年度に14店舗、26年度に20店舗を予定し、27年度以降の実施は決定次第公表する。対象店舗は、建物の耐用年数や面積、立地、マーケットなどを踏まえて検討した。建物の状況などから、営業場所が統合元の店舗となるケースもある。

 店舗統合は、同じ建物(店舗)で複数の支店が営業する「支店内支店方式」で行う。合併時はシステムを青銀側に統合するため、顧客側の手続きが発生するケースが一部あるが、店舗移転に当たり店名、店番を変更する必要はなく、通帳、キャッシュカードは継続して利用できる。

 青銀とみち銀の合併により、新銀行「青森みちのく銀行」が発足する。両行の親会社のプロクレアHDは「店舗ネットワークの最適化を図り、経営資源の再配置を通じて質の高い金融サービスの提供に努めていく」としている。

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