結局違反は見つからず。レースから40日、ル・マン24時間のリザルトがようやく“正式”に

 2023年6月10〜11日にフランスのル・マンで行われた2023年WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースの正式結果が、7月21日にようやく確定した。

 これは、レース後にFIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブが数チームから押収したパーツを「詳細に分析」した結果が、7月21日になってテクニカル・デリゲートのレポートにより発表されたもの。LMP2クラスで優勝したインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07・ギブソンを含む、部品検査が行われた6台すべてが、技術規則に適合しているとのジャッジが下された。

 押収されたパーツのなかには、アルベルト・コスタ/ファビオ・シェラー/ヤコブ・スミエコウスキーがドライブしたインターユーロポルのECU(エンジン・コントロール・ユニット)、およびワイヤーハーネスが含まれていたものとみられる。

 彼らはル・マンと同じECUを使用して7月9日の第5戦モンツァ6時間レースに参戦しており、チーム代表のサッシャ・ファスベンダーは、テクニカル・デリゲートの最終報告からはポジティブな結果が期待できるとの見通しを語っていた。

 FIAとACOの調査では何も発見されなかったものの、いくつかのライバルはインターユーロポルの不正行為を疑っていた。

「当該イベントで回収された2号車、5号車、8号車、51号車、93号車、34号車の部品についてさらなるチェックが行われた」とテクニカル・デリゲートのレポートには記されている。

「詳細に分析した結果、全車がそれぞれのレギュレーションに適合していることが判明した」

100周年のル・マン24時間レースで優勝した51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のジェームス・カラド、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、アントニオ・ジョビナッツィ

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