ダンス世界一で「みんな号泣」 宇都宮の中高生ら所属チーム

世界一になった右から坂本さん、武笠さん、小出さん

 【宇都宮】米国でこのほど開かれたダンスの世界大会「Body Rock Junior2023」で市内の中高生ら3人が所属するチーム「Izumi Company Jr.(イズミカンパニージュニア)」(東京都)が、日本人チームとして初優勝した。19年の前回大会で準優勝している作新学院高卒でリーダーの坂本環奈(さかもとかんな)さん(18)は、念願の世界一となり「猛特訓の成果が出て、優勝が分かったときは鳥肌が立ちました。みんな号泣です」と喜んだ。

 大会は6月24日、カリフォルニア州サンディエゴで開かれた。米国やカナダ、メキシコなど世界中から、動画による予選を勝ち抜いた精鋭12チームが出場した。

 同チームは、オーディションで選ばれた北海道から宮崎までの小中高生など27人で、4月に結成された。県内からは坂本さんと作新高2年武笠里咲(むかさりさき)さん(16)、雀宮中2年小出莉子(こいでりこ)さん(13)が参加。毎週末、9時間の猛レッスンをして大会に臨んだ。

 迎えた本番。メンバーらは表と裏が白黒になっている仮面と衣装を身に着けて登場した。ナイジェリア出身のソウルシンガーの曲に乗ってテンポ良く、仮面と衣装を裏返しながらエキセントリックな踊りを披露。見事に頂点を極めた。

 坂本さんは今後、語学とダンスを学ぶために米国に留学する予定といい「憧れのダンサーに教わって、世界的なダンサーになりたい」。武笠さんは「美容系の学校に進みたいですが、ダンスは続けます」、小出さんは「高校でダンス留学して、将来はダンスの仕事に就きたい」とそれぞれ夢を語った。

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