光や音のアート体験 「魔法の美術館」展、富山県の高岡市美術館で22日開幕

手をかざすと音が鳴る作品で合奏を楽しむ来場者=高岡市美術館

 光や音、映像を使った体験型アートを楽しめる「魔法の美術館 アート・イン・ワンダーランド」展が22日、富山県の高岡市美術館で始まる。開会式が21日に同館であり、出席者は動作に反応する作品を体感した。9月3日まで。

 7組の作家が13作品を展示する。体験型展示クリエイターの本多大和さんの「ユビサキに咲く」は、壁にかざした手を動かすと花の形が描かれる。メディアアーティストの坪倉輝明さんは、絵画の前に立つと中の人物になれる「展覧会の絵」を用意した。

 出席者は、舞台照明家の佐藤江未さんがクリップで作ったオブジェと趣の異なるその影を鑑賞。映像作家の重田佑介さんによる白い本に映し出された童話のピクセルアニメーションも楽しんだ。

 村上隆館長は「誰でも笑顔になれる展覧会。体を動かすと元気になり心も洗われる。美術館に親しむ機会にしてほしい」と話した。

 同館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。開館は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。

投影された的に向かって球を投げる来場者。命中するとビーズが飛び跳ねた
マイクに話した言葉が画面に映し出される仕組みの作品
手の動かし方で異なる花を生み出すことができる作品
開会式で関係者がテープカットした
壁にボールを当てると花火の映像が出現する作品を楽しむ出席者

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