駅弁?新聞?きっぷ以外で最初に売り出したものは何?KIOSKっていつ誕生したの?【図解 鉄道の話】

日本初の駅弁はおにぎり弁当

鉄道旅のお楽しみの一つが駅弁。最初の駅弁は宇都宮駅で1885(明治18)年に販売された、竹の皮に包まれたおにぎり弁当といわれています。ただ、店の売り物として「新聞」が最も古く、1872年(明治5)年に品川~横浜間で『日新真事誌』の販売が許可されたという記録が残っています。駅の売店といえば、鉄道に関する施設として知られる「KIOSK」。この店名は小さな建物を意味する「あずまや」のトルコ語に由来します。1932年に鉄道弘済会が売店を開いたことがはじまりで、その後1973年に、駅の売店の名称を関係者から募集して決まったのが「KIOSK」でした。

その後、KIOSKのような駅の売店という形式ではなく、コンビニエンスストアも登場。その先陣を切ったのが「NewDays」で、現在JR東日本の駅ナカにおよそ500店舗ほど店を構えています。現在では、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンといった大手コンビニエンスストアの参入も目覚ましく、普段よく使うコンビニのポイントカードが使えたり、各コンビニのポイントカードが使えたり、各コンビニのオリジナル商品であるパンや弁当など、馴染みのある商品が買いやすくなったりするため、利用者には好評です。

駅内の物販は新聞からはじまった

1872年(明治5)年

新聞『日新真事誌』発売 品川~横浜間で新聞販売が許可されました。

1875年(明治8)年

列車内での座布団貸し出しサービス(有料)開始 当時の列車の座席はすべて木製。移動を快適にできると大人気だったそうです。

1885年(明治18)年

駅弁の販売開始 宇都宮駅で弁当が登場します。おにぎり2つとたくあんが竹の皮に包まれて販売されました。(諸説あり)

1899年(明治32)年

食堂車営業開始 山陽鉄道の急行列車1等車に食堂つきの車両が登場します。当時のメニューは洋食に限られていました。

1932年(明治7)年

売店が誕生 上野駅や東京駅の構内でKIOSKの前身となる売店がオープン。

1973年(明治48)年

KIOSKが誕生 鉄道弘済会売店からKIOSKへと名称が変更されました。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』綿貫 渉

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【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
綿貫 渉 著

通勤・通学、旅行・おでかけ…私たちは普段何気なく電車や駅を利用していますが、なぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多い鉄道の話。本書では、今さら聞けない基本的なしくみから、知るほど面白い鉄道の歴史まで、図解やイラスト付きでわかりやすく解説します。

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