想像し得ない結末に、世界が心を奪われた 『ファルコン・レイク』魔法がかかったように美しい湖畔でのシーンを公開

『ファルコン・レイク』© 2022 – CINÉFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI

「第75回カンヌ国際映画祭」監督週間正式出品、「第58回シカゴ国際映画祭」ゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)受賞など、世界中の映画祭を席巻している新鋭シャルロット・ル・ボン監督の長編デビュー作『ファルコン・レイク』が、8月25日(金)より公開。このたび、人気リゾート地の魅力が存分に詰まった本編映像の一部が解禁となった。

全く新しい青春映画の傑作誕生

監督デビュー作の短編『ジュディット・ホテル』(18)が話題となったシャルロット・ル・ボンが、満を持して発表した初長編監督作『ファルコン・レイク』。本作で表現される独創的な世界観と16mmフィルム撮影で映し出す映像美は高く評価され、新鋭監督ながら今年5月に開催された「第76回カンヌ国際映画祭」では短編部門の審査員に抜擢された。

原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝き、日本でも人気を博すバンド・デシネ (フランス語圏のマンガ)の名手バスティアン・ヴィヴェスによる「年上のひと」(リイド社刊)。原作者も映像化はできないと考えていた繊細な物語を見事に映画化した。監督自ら脚本を手掛け、原作をベースにしながらも映画オリジナルで紡がれる想像し得ない衝撃のラスト。観る者の心を掴んで離さない、これまでにない全く新しい青春映画が誕生した。

魔法がかかったように美しいカナダ・ケベックの湖畔

湖畔の避暑地を舞台に、14歳になる少年と16歳の少女が辿る“忘れられないひと夏”を描いた本作。撮影地は、シャルロット・ル・ボン監督が幼少期から過ごしてきたカナダ・ケベック州のローランディッド地域。「この地域の夏は、魔法がかかったみたいな雰囲気」と監督も語るように、豊かな自然に囲まれたこの場所はリゾート地としても人気を博している。

本編映像では、美しい湖で水上スキーを楽しんだり、自然のなかでサイクリングをしたり、草原で追いかけっこをしながら、少年バスティアンと少女クロエが仲を深めていくシーンが収められている。

実は、バスティアン・ヴィヴェスによる原作「年上のひと」の舞台は、海沿いのブルターニュ。映画化にあたって、監督が海辺から湖畔に舞台を変更した。その理由について「湖の水は素晴らしいけど、暗く、時に生温かい。湖で泳ぐことは、楽しさと恐怖の両方の体験だと思っていた」と明かし、思春期がもつ“美しさと残酷さ”という混沌とした相反するものを表現するために最高のロケーションであったと明かした。

『ファルコン・レイク』は8月25日(金)より渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー

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