総理 こころみ学園とワイナリーで心に響く出合

 栃木県足利市の社会福祉法人「こころみ学園」と学園が運営する「ココ・ファーム・ワイナリー」(ワイン醸造所)を21日訪ねた岸田文雄総理は「障害をお持ちの皆さんが働く喜びを実感しながら、力を合わせて地域に貢献し、世界のワイン通を唸らせるほどのワインを生み出している、そういったお話を聞かせていただき、感銘を受けた」と心に響く訪問だったと感想を述べた。

 そのうえで「多様性が尊重される社会、意欲のある人が、全ての方が力を発揮できる社会を目指していかなければならないと思う。高齢者の方々、障害のある方々、女性・若者もちろんですが、様々な方に目配りをした政策が求められる、そんなことを感じた」と表現。

 岸田総理は「こころみ学園とワイナリーは65年前の障害児たちによる開墾の取組みから始まった話を聞きました。こうした取組みを後押しするためにも、本年中に、こども大綱を取りまとめることにしておりますが、具体的に支援の強化を進めていきたい」とした。

 岸田総理は「この夏は、できる限り全国の皆さんの声を伺いたいと考えていますが、その一環として、今日の視察は農業と福祉の連携、農福連携の草分け的な事例ということで視察させていただいた」と最初にこころみ学園とワイナリーを選んだ理由をあげた。(編集担当:森高龍二)

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