キッチンカーでどこでも特産PR 農産物、職員自ら“出張”調理 茨城・八千代町

町の秋祭りに出店し、出来たての塩ちゃんこ鍋を販売するキッチンカー(茨城県八千代町で=町提供)

どこにでも駆け付け、作りたての味をどうぞ――。茨城県八千代町は、特産農産物を町内外にPRするためキッチンカーを導入した。車両に備えた調理機器を使い、スイーツや鍋料理など、特産を生かした品を作り、その場で販売する。月2回ほど稼働させている。どこへでも移動できるフットワークの軽さを生かし、広範囲での出店を目指す。

サツマイモのブリュレやハクサイを使った塩ちゃんこ鍋、梨のかき氷、イチゴのスムージー。キッチンカーはこれまで、町の音楽祭や秋祭り、地域の学園祭に出店し、地元特産をたっぷり使った料理を提供してきた。

町は、ふるさと納税に力を入れる中、返礼品で農畜産物の人気が高いことに着目。より一層ファンを増やそうと、2022年度にキッチンカーを導入。食材は町内農家の規格外品や地元のJA常総ひかりの直売所から仕入れる。調理や販売は町職員が担当する。

今後は町外や県外への出店も検討する。町は「どこにでも行けて、出来たて料理を提供できる強みを生かし、町産の農畜産物の魅力をPRしたい」(産業振興課)と意気込む。

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