【台風5号最新情報】米軍の見方と気象庁の予想進路 日本への影響は…2023年7月23日21時時点

写真を拡大 台風5号の予想経路図=2023年7月23日午後9時時点(気象HP引用)
写真を拡大 2023年7月23日午後6時時点の台風5号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁によると、台風5号(トクスリ)は7月23日午後9時現在、フィリピンの東をゆっくり西北西に進んでおり、今後、沖縄の南海上に近づく可能性がある。気象庁の予想進路、勢力予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。⇒台風5号の最新の状況はこちら

気象庁の予想進路

 23日午後9時時点で、台風5号の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速は45メートル。全域110キロは風速25メートル以上の暴風域、全域440キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 台風5号は、24時間後の24日午後9時時点では「非常に強い台風」に発達し、フィリピンの東を1時間に10キロの速さで北西に進む見通し。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。25日午後9時時点ではフィリピンの東を1時間に15キロの速さで北西に進んでいる見込み。中心気圧925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速は70メートルと予想される。

⇒台風5号の最新の状況はこちら

 その後、勢力を強め26日午後9時時点では中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、暴風警戒域は全域360キロの予報。台湾とフィリピンの間のバシー海峡まで進むとみられる。27日午後9時時点には台湾海峡に接近している恐れがある。中心気圧は975ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速40メートルの見込み。暴風警戒域は全域400キロの予報。28日には中国の華中に到達するとみられる。沖縄県の八重山地方などが暴風域に入る可能性がある。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風5号は気象庁と同様、西から北西寄りに進路を変えながら進むとみているようだ。26日から27日にかけて台湾に接近。沖縄県の八重山地方、宮古島地方が暴風警戒域または強風域に入る可能性があるとの見方だ。

中心付近の風の強さの予測

7月24日午前3時:44メートル 7月24日午後3時:51メートル 7月25日午前3時:59メートル 7月25日午後3時:64メートル 7月26日午後3時:62メートル 7月27日午後3時:49メートル 7月28日午後3時:28メートル

「トクスリ」の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「トクスリ」の命名国は韓国で「鷲(わし)」を意味する。

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