松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』（ＮＨＫ）で織田信長を演じる岡田准一のトークショーが７月１６日、「近江八幡市文化会館」（滋賀県近江八幡市）で開催。信長の不条理な行動の理由を説明したり、松本が映像を通じて感謝の言葉を送る場面もあった。
「自分の趣味ですけど、予定調和に興味がないんです」と岡田准一（7月16日・滋賀県）
『どう家』の信長といえば、家康を突然ビンタしたり、耳を噛んだりと、愛情表現なのかなんなのかわからない、予想外の行動が評判になっている。これは岡田のアドリブが多いということが公式インタビューなどで明かされているが、それは「相手役の心を動かしたい」という気持ちから来ていたという。
「どういうタイミングでどういう風に言えば、相手の気持ちが動くのか？ どのように揺れ動かすか？ ということを、ずっと探しながら現場にいるんです。そのために、急に本番だけ（松本を）叩いたりとか（笑）。自分の趣味ですけど、予定調和に興味がないんです」と、行き過ぎた愛情表現というよりは、シーンをよりおもしろくするためだったと解説した。
トークの中盤で松本の映像が流れると、観客席からは歓声が。松本は岡田に対して、「人間的にも、役者としても、本当に頭が上がらない人。信長公を演じていただくとは思っていなかったけど、演じてもらえてうれしかったし、すごく貴重な体験になりました。圧力みたいなものがすごく迫力があって、僕はそれにずっと翻弄され続けました」と明かした。
さらに、まもなく退場する岡田に向けて、「楽しんでいただけるような家康像を、最後まで演じられるようにがんばります」と宣言。年末近くまで撮影が続く松本に対して岡田は、「『徳川家康とはこうだ』ということは、自分自身で見つけるしかない。今はそこをずっと探していて、最後まで突っ走っている最中だと思う。後半期待しているし、応援したい」とエールを送った。
今回のトークの模様は、７月２２日・朝１０時５分（関西地方）と２３日・昼１時５０分（全国）にＮＨＫ総合で放送予定。岡田登場最後の回となる第２８回『本能寺の変』は、ＮＨＫ総合で日曜・夜８時、ＢＳプレミアムは夕方６時、ＢＳ４Ｋは昼１２時１５分から放送される。
取材・文・写真／吉永美和子
