<レスリング>8.14~20 U20世界選手権はヨルダン・アンマンで開催へ

 

 世界レスリング連盟(UWW)は7月21日、来月14~20日にポーランド・ワルシャワで行われる予定だったU20世界選手権を、ヨルダン・アンマンに変更して開催することをホームページで発表した。アンマンは今月20日まで、U20アジア選手権が開催されていた。

 変更の理由は、UWWは大会に開催にあたり、国際オリンピック委員会(IOC)の勧告を考慮しつつ、パスポートやその他の基準に基づいたいかなる差別もせず、すべてのアスリートが平等に参加できることを開催国に義務づけているが、「ポーランドがそれを怠った」としている。

 具体的な内容は記載されていないが、オリンピック・サイトの「inside the games」はロシアのタス通信の報道として「ポーランドがロシアとベラルーシの選手にビザを発給しないことが原因」と報じ、米国のレスリング・サイト「Flo wrestling」も同様の記事を掲載している。

 UWWは、急な変更によって各国に不都合が生じることは理解しつつ、アスリートが世界のレスリング大会に参加する機会を得て、満足できる状況のために行われた変更であることを強調。エントリーなどはそのまま維持し、8月14~20日の開催期日を変更していないことで、エアチケットが無駄にならないことを望んでいる。

 なお、8月21~24日にワルシャワで予定されているグラップリングの世界選手権は、予定通り行われるという。

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