照屋氏が県議選への不出馬を表明 国政へ転身の可能性は「全くの白紙」 沖縄

 沖縄県議会副議長の照屋守之氏(67)=うるま市区、5期目=が21日、今期限りで引退し、来年夏の県議選に出馬しないと発表した。照屋氏は県議会で会見し、来年の県議選まで1年を切ったことから「後進に道をゆずり、県議会議員という立場から身を引く決断をした」と述べた。今後、国政転身などの可能性については「全くの白紙だ」とした。

 照屋氏は23年3月に自民党を離党するまで、県連会長や幹事長など自民県連の要職を歴任してきた。離党後は無所属として活動している。不出馬について「無所属でとも考えたが自民党をずっと引っ張ってきた経緯もあって、選挙区で自民党公認候補と戦うことはできないと決断した」と思いを述べた。

 副議長職については議員任期満了まで務める考えを示し「副議長という立場で議会をまとめ、沖縄振興予算など県政が抱えている課題解決に取り組む」と語った。

 照屋氏はうるま市具志川出身。1994年に具志川市議に初当選。2004年に県議選に初当選し、現在5期目。県議20年間で自民県連会長や幹事長、会長代行などを歴任した。23年3月に自民党を離党した。

(佐野真慈)

© 株式会社琉球新報社