千代の国「寂しい気持ち」と涙 引退会見、佐ノ山親方に

オンラインで記者会見する現役引退を発表した千代の国。右は師匠の九重親方=22日、ドルフィンズアリーナ(日本相撲協会提供)

 大相撲名古屋場所13日目の21日に現役引退を発表した元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=が22日、オンラインで記者会見し「寂しい気持ちと、ほっとしたような思いがある」と涙をぬぐった。今後は佐ノ山親方として後進の指導に当たる。

 十両から転落した今場所は西幕下5枚目で初日から休場し「思うような相撲が全く取れなくなっていた。気持ちと体の限界で引退を決意した」と無念さをにじませた。

 千代の国は2006年夏場所初土俵。両膝や肩など数々のけがに苦しみながら闘志あふれる激しい突き、押しで活躍し、幕内在位34場所で敢闘賞2度、金星1個を獲得した。

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