ペルーの子どもたちの手助けを JICA海外協力隊に京都の35歳男性

ペルーでの活動に向けて抱負を語る横濱さん(城陽市役所)

 国際協力機構(JICA)海外協力隊として8月から2年間、ペルーに赴任する少年院教官の横濱拓哉さん(35)=京都府城陽市寺田=が出発を前に同市役所を訪れた。現地の児童養護施設で活動する予定で、「いつかは海外で学校を開きたい」と夢を語った。

 横濱さんは大学院を卒業後、香川県の少年院で7年間教官を務めてきた。高校中退の経験があり「道をそれても人生を歩んでいく手助けがしたい」と思ったという。協力隊に応募したのは「子どもの選択肢の幅を広げたい」と、フリースクール設立を見据えるためだ。

 ペルーではストリートチルドレンなどが集う施設の職員となり、子どもと遊んだり、勉強を教えたりする。「自分の経験がどこまで通用するのか。海外と日本の違いを肌で感じたい」。帰国後も少年院に復職する予定で「少年院の子どもに、海外のことや挑戦の大切さを伝えていきたい」と意欲を語った。

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