ANA、A380「フライングホヌ」1日2便体制に ホノルル線、夏の予約はコロナ前の9割に回復

全日本空輸(ANA)は7月21日、夏休みシーズンが始まるのに合わせて東京/成田〜ホノルル線を増便し、ダブルデイリー化した。東京/羽田発着の1日1往復と合わせて、ホノルル線は1日3往復体制となる。

東京/成田〜ホノルル線はこれまで、NH183/184便がエアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」でデイリー運航されていた。増便分のNH181/182便は8月31日まではデイリー運航で、火・金・日曜はフライングホヌ、月・水・木・土曜はボーイング777-300ER型機が使用される。これにより、火・金・日曜は1日に2機のフライングホヌが運航されることになる。フライングホヌのダブルデイリー運航は2020年3月以来、約3年4か月ぶり。9月以降のNH181/182便は火・金・日曜の週3便となるが、フライングホヌでの運航が続く。

▲成田空港で3機が並んだフライングホヌ(2021年11月)

フライングホヌは1階がエコノミークラス383席、2階がファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席。ハワイの空をイメージしたブルーの初号機(機体記号:JA381A)、ハワイの海をイメージしたエメラルドグリーンの2号機(同:JA382A)、ハワイの夕陽をイメージしたサンセットオレンジの3号機(同:JA383A)があるが、3号機は2021年10月13日に受領してから一度も営業便に投入されておらず、当面は初号機と2号機の2機体制での運航が続く見通し。

▲成田空港で出発を待つNH184便(JA381A)とNH182便(JA382A)

増便初日の21日、成田空港では午後8時5分にフライングホヌ初号機のNH184便が54番スポットから、午後9時35分に2号機のNH182便が46番スポットから出発。ANAグループの社員約40人が横断幕と青いペンライトを手に出発を見送り、ダブルデイリー化を祝った。NH184便は514人(うち幼児2人)、NH182便は499人(同3人)が利用。東京/成田発のANA便だけでも、1日に1,000人以上をホノルルに運んだことになる。

ANAによると、ホノルル線の利用は好調で、6月の搭乗率は90%超を記録(東京/羽田発着も含む)。夏休み期間の予約数は2022年同時期の4倍となり、2019年同時期の約90%まで回復した。国際線全体の運航便数は、2019年の70%弱まで戻っているという(7月末現在)。

▲増便初日の利用客に配られたステッカー。ANA社員がデザインした

■ダイヤ

NH182 東京/成田(21:30)〜ホノルル(10:05)/毎日(〜8月31日)、火・金・日(9月1日〜)

NH181 ホノルル(13:00)〜東京/成田(16:15+1)/毎日(〜8月31日)、火・金・日(9月1日〜)

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