秋田支援、岩手から復旧後押し 記録的大雨被災、物心両面で

北良などが開設したシャワー室を利用する五城目町の住民=秋田県五城目町(同社提供)

 記録的大雨に見舞われた秋田県を支援する動きが広がっている。五城目町では、災害時の支援を続ける医療用ガス製造供給、北良(ほくりょう)(北上市)がテント型のシャワー室を開設。東日本大震災の復興支援を同町から受けてきた大槌町は「恩返しのコメ」を町民から集め、現地に届ける予定だ。支援物資の提供、募金活動、ボランティア参加など物心両面で復旧を後押しする。

 断水が長引いている五城目町。北良の笠井健社長(49)や社員3人が現地に入り、NTT東日本、ソフトバンクのスタッフと町内3カ所に設けたシャワー室を21日にフル稼働した。利用者から「数日ぶりに風呂に入れた」と感謝の声が上がった。

 岩手県の震災被災地で広がる恩返しの輪。五城目町から毎年のように仮設住宅にコメが届いた大槌町は、週明けの24日に支援物資として全町民からコメを募り、現地に届ける計画だ。

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