9月24日、なはーとで松竹大歌舞伎 全国公演締めくくる 「土屋主税」と「汐汲」を上演へ

 全国公立文化施設協会主催による「松竹大歌舞伎」西コースが8月31日から始まり、沖縄県内を含む全国17都市を巡る。巡業の最終となる沖縄公演は9月24日午後2時から、那覇文化芸術劇場なはーと大劇場である。中村鴈治郎が6月23日、東京都内で記者会見し「47都道府県の最後の締めである沖縄で、舞台に立てることを大変楽しみにしている」と話した。

 松竹歌舞伎の沖縄公演は2016年以来。なはーとでは初の歌舞伎公演。中村は沖縄復帰10年の際に開かれた歌舞伎公演に出演し、自身の沖縄公演は41年ぶりとなるという。

 上演演目は「土屋主税(つちやちから)」と「汐汲(しおくみ)」。「土屋主税」に出演する中村は「夏の巡業にはなかなかかからない芝居で、雪の場面がある。沖縄の方々に喜んでいただけるのではないか」と期待した。

 プライベートでも沖縄を訪れ、県内各地を回っているという。「基地の島というのを感じたが、それでも皆さんの団結があって復興する力強さを感じた」と語った。「沖縄にも独特の伝統芸能があるが、歌舞伎の中にもこういうものがあるんだと知ってもらいたい」と強調した。

 入場料は全席指定で一般前売りSS席7千円、S席5千円、A席3千円(当日各500円増し)。24歳以下は全席半額の料金。

 問い合わせはなはーと電話098(861)7810。

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