台風5号は勢力を強めながら北上し、来週26日(水)から27日(木)ごろには沖縄・石垣島など先島諸島に「非常に強い」勢力で接近するおそれがある。沖縄では先島諸島を中心に大荒れの天気となる可能性があるため、早めに飛ばされやすい物を片付け、ハザードマップや非常用品の準備ができているかなど台風への備えをしておきたい。
台風5号はフィリピンの東を西進中
22日(土)正午現在、台風5号は強風域を伴いフィリピンの東にあって、1時間におよそ10キロメートルの速さで西へ進んでいるとみられる。中心の気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっている。
次第に非常に強い勢力へ 来週半ば沖縄は大荒れか
このあと、台風5号はだんだんと進路を北寄りに変えて、海面水温の高い海域を進みそうだ。そのため勢力を強めながら北上し、25日(火)にはフィリピンの東で強さの階級では2番目の「非常に強い」勢力まで発達する見通し。その後、26日(水)から27日(木)ごろにかけては沖縄・石垣島など先島諸島に接近するおそれがある。
沖縄では先島諸島を中心に、24日(月)夜ごろから風が強まって、波も次第に高まる見通し。25日(火)ごろから本降りの雨となり、台風が接近する26日(水)から27日(木)は雨や風が強まって大荒れの天気となるおそれがある。
26日(水)から27日(木)を中心に、沖縄では暴風警報や波浪警報が発表される可能性が高く、何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風や、木々が倒れるような猛烈な風が吹くおそれがある。また、大雨警報や高潮警報が発表される可能性も中程度となっている。
沖縄では24日(月)日中までに台風への備えを
沖縄では24日(月)夜ごろから次第に風が強まり始める見通しのため、23日(日)や24日(月)昼間のうちに飛ばされやすい物を家の中に片づけたり、しっかりと固定しておいた方がよさそうだ。雨どいや側溝などの掃除も済ませておきたい。雨や風が強まる前にハザードマップや非常用品の準備ができているかなども確認した方がいいだろう。
夏休みシーズンで沖縄へ旅行に行く人も多いかもしれないが、交通機関に影響が出るおそれがある。今度も最新の情報に気を付け、予定の変更なども検討した方がいいかもしれない。
(気象予報士・鈴木悠)