クジラと泳げる海水浴場 8月16日まで「クジラのまち」和歌山県太地町

海水浴客のすぐ近くを泳ぐハナゴンドウ(22日、和歌山県太地町で)

 和歌山県太地町の「くじら浜海水浴場」で21日から、ハナゴンドウと一緒に泳ぐことができる体験が始まった。近畿地方の梅雨明け後初めての土曜となった22日は晴天に恵まれ、多くの海水浴客が来場。入場無料で、8月16日までの予定。

 町が「くじらに出会える海水浴場」として2008年から続けている取り組みで、今年で15回目。

 海水浴場に設けた網いけすの中に、町立くじらの博物館が森浦湾で飼育している雌のサツキ(体長292センチ)とスミレ(同263センチ)を移動。海水浴客は午前11時からと午後1時からの1日2回(15分ほど)、網いけすから放たれたハナゴンドウと一緒に泳ぐことができる。

 22日の午前中には、県内外から約100人が来場した。名古屋市から家族5人で訪れていた中学1年生の男子(12)は「海がきれいだし、クジラと一緒に泳ぐことができて楽しかった。夏休みの良い思い出になった」と笑顔。くじらの博物館の担当者は「リピーターも多く、大変好評。何の隔たりもない海の中でクジラと触れ合うことができる貴重な機会を楽しんでいただけたら」と話していた。

 問い合わせは太地町産業建設課(0735.59.2335)へ。

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