画家、野見山さんとの別れ惜しむ ファンら500人参列

野見山暁治さんのお別れの会で展示された、絶筆となった未発表の油絵作品=22日午後、福岡市

 6月に102歳で死去した文化勲章受章者の洋画家野見山暁治さんの、お別れの会が22日、福岡市のホテルで開かれた。会場では絶筆となった未発表の油絵作品を紹介。ファンなど約500人が参列し、花を手向けて別れを惜しんだ。

 60年来の友人という洋画家入江観さんは「語ったり書いたりし尽くすことのできない魅力のある人だった。残された私たちには大きな寂しさがある」とあいさつ。

 作品の保存・管理を担う財団の上葛明広理事長は「絵の背景にあるものを大事にすることが、先生が一番伝えたかったことだと思う」と振り返った。

 お別れの会は、9月2日にも東京都内のホテルで開く予定。

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