軽快、子ども太郎踊り 三股町樺山・谷地区

谷地区の六月灯で軽快に太郎踊りを披露する児童たち

 宮崎県三股町樺山・谷地区の六月灯は18日夜に谷自治公民館であり、約20人の児童が地元に200年以上前から伝わるという伝統の太郎踊りを披露した。掛け合いや軽快な踊りに、訪れた地元住民たちが拍手を送った。
 病気で倒れた牛が願掛けでは起き上がらず、周りで子どもたちが踊ったら元気になったという流れで、ユニークな掛け合いと踊りが見もの。伝統継承と、廃れかけた地区の六月灯を盛り上げようと、10年ほど前から子どもによる太郎踊りを披露するようになったという。
 本物の皮で作った衣装をかぶる牛役以外は全て児童で、難しい方言も交えてしっかりと掛け合いを演じた。また体操服にたすき姿で模造のくわを手に、牛を囲むように輪になって軽やかに踊っていた。
 三股小6年の鮫島彩良さん(11)は「たくさんの人の前で踊って緊張したけれど、いつもよりうまくできた」と笑顔を見せていた。

© 株式会社宮崎日日新聞社