竜電、4連敗から10連勝 錦木、Vの可能性消える

 竜電が錦木との同期対決を制し、10連勝を飾った。下手投げで逆転する苦しい相撲とはいえ、初日から4連敗していた序盤とは反応の鋭さが違う。「最後まで諦めずにできた。体が勝手に動いた。それに従うだけだった」と声も弾んだ。

 左四つを嫌い、引いて呼び込んでしまった。後退しながらも右を絞り下手を引く。土俵際で投げの打ち合いを制した。

 一時は単独首位だった錦木は3連敗で優勝の可能性が消えた。序盤の連敗時に声をかけて励ましていた竜電に敗れたのは皮肉といえるが千秋楽へ「勝って終わりたい」とさっぱりとした表情で語った。

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