代官ばやし踊り 白壁のまちに熱気 4年ぶり「倉敷天領夏祭り」

4年ぶりに開催された祭りで代官ばやし踊りを披露する踊り連

 倉敷市の夏を彩る「第50回倉敷天領夏祭り」(市、倉敷商工会議所などの実行委主催)が22日、市中心部で繰り広げられた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催。そろいの浴衣や法被を身にまとった踊り連が笑顔で通りを練り歩き、日ごろ穏やかな白壁のまちは熱気で包まれた。

 メインの踊りは、歩行者天国となったJR倉敷駅南の倉敷中央通り(約800メートル区間)で午後6時すぎにスタート。正調の「代官ばやし踊り」とロック調にアレンジした「OH!代官ばやし踊り」が披露され、地元の企業や学校など21団体、計約1500人が汗を拭いながら踊り歩いた。

 勤務する銀行の連の参加者(51)=岡山市北区=は「久々に一体感を味わえた。観客が多く、張り切って踊った」と話していた。

 特設ステージでは地元の倉敷天領太鼓や高校吹奏楽部の演奏があったほか、近くの商店街では土曜夜市も開かれ、一帯は祭りを楽しむ多くの家族連れらでごった返した。

 祭りは1971年に始まった。今回は感染防止のため、開催時間を短縮するなど規模を縮小して行った。

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