デンマークが最終盤のCK生かし劇的勝利!アジアチャンピオン中国を下し4大会ぶり白星【2023女子W杯】

[写真:Getty Images]

22日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループDの第1節、デンマーク女子代表vs中国女子代表がパース・レクタンギュラー・スタジアムで行われ、デンマークが1-0で勝利を収めた。

欧州予選の厚い壁をはねのけ、4大会ぶり5度目の出場を勝ち取ったFIFAランキング13位のデンマーク。一方、1991年、2007年と過去2度開催国となり、1999年大会は2位にも入った古豪・中国は、アジアチャンピオンとして3大会連続8度目のW杯を迎えた。

序盤は高い位置から圧力を掛けて奪う姿勢を見せる中国がペースを握り、6分にはパスミスを誘発してチェン・シャオジュが左足を振る。若干受け身に回った感のあるデンマークも、セットプレーをきっかけに徐々に押し返すが、次第に中盤でのつぶし合いとなり、互いに明確な決定機を作れないまま、ゴールレスで前半を終えた。

後半はハーフタイムで動いた中国が、投入されたワン・シュアンを起点にチャンスを作り、インナーラップしたリー・メンウェン。さらに、連動したプレスから敵陣で奪い切り、バイタルエリア右からワン・シュアンの左足と、積極的な入りを見せる。

対するデンマークも51分、ニコリン・ソーレンセンが左サイドをえぐってニアへ浮き球を送ると、クリアされるも相手GKももつれてゴールが空き、こぼれ球に反応したホセフィン・ハスボがヘッド。だか、抑えが効かず、枠の上に外してしまう。

プレスの弱まり始めた中国に対し、デンマークは72分にリッケ・マドセンを投入し、ペルニール・ハルダーにより自由を与えて攻撃を活性化。すると、2分後にはボックス右角付近からのカトリーヌ・ヴェジェのFKがあわやオウンゴールを誘発というシーンを迎え、81分にはハルダー自身も裏抜けからフィニッシュに持ち込む。

あと一歩届かない中で均衡が破れたのは90分、デンマークは左CKを獲得すると、ハルダーの柔らかいキックに途中出場のアマリー・ヴァンスガードがヘディング。飛び込んだリッケ・セベッケは触れなかったが、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。

粘りながらも終盤に被弾した中国は追加タイム5分に、ワン・シュアンのFKが直接ネットを揺らすも、合わせに行ったヤン・リナがオフサイドポジションでゴールは認められず。セットプレーを生かしたデンマークが、辛うじて中国を振り切っている。

デンマーク女子代表 1-0 中国女子代表

【デンマーク】

アマリー・ヴァンスガード(後45)

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