ちひろの繊細な色再現 ピエゾグラフ50点 上市・西田美術館で展示

ギャラリートークに耳を傾ける来館者=上市町の西田美術館

 上市町新町制70周年、西田美術館開館30年を記念した「いわさきちひろピエゾグラフ展 ちひろの描いた世界と日本のおはなし」(富山新聞社、北國新聞社など後援)は22日、同館で開幕した。絵本画家いわさきちひろの原画やスケッチをデジタル技術で精巧に再現したレプリカ「ピエゾグラフ」50点が展示され、来館者は繊細な色彩で描かれた物語の絵に見入った。

 会場には「つるのおんがえし」や「にんぎょひめ」「おやゆび姫」など、絵本の名場面を描いた作品や、ちひろが文と絵の両方を手掛けた「ことりのくるひ」や「ぽちのきたうみ」の絵が並んだ。

 初日はちひろ美術館・東京の松方路子アソシエイト主任学芸員によるギャラリートークが行われた。展示は町と西田、ちひろ両美術館が主催し、9月3日まで開かれる。8月26日にもギャラリートークが行われる。

© 株式会社北國新聞社